REの心得 [Memories with RX-8]
RX-8に乗り始めて1ヶ月。
ロータリー初心者とはいえ、そろそろ基本的な扱い方は心得ておかなければいけない頃です。
設計年次はちょっと古いけど、今時の日本車なんだから、とちょっとタカをくくっていました。
普通に走らせるだけでも、それなりの儀式が必要なクルマなんですね。
今までで学んだ心得の基本をいくつか挙げてみます。
・アイドリングでのウォームアップはご法度
保管場所が機械式の立体駐車場という事で、冬場はパレットの上げ下げの間暖機をする事もあります。
時間にして1分弱程度でしょうか。
長い暖機はエコロジーにもエコノミーにも反するとして、最低この程度ならと思っていました。
ところがエイトにはこれがよろしくないようです。
冷間時にアイドリングのまま置くとすぐにエンジンがぐずりはじめて、本調子になるのに時間がかかります。
排気ポートに黒い煤がみるみる溜まってゆく光景が頭に浮かんで、精神衛生上も良くありません。
可変式のレッドゾーンが最高位置に落ち着くまでは、抑え目の回転でゆっくり走らせるべし。
これがウォームアップの一番良い方法のようです。
ロータリーはアイドリングに弱い、と聞いてはいましたが、こういう事なんですね。
ほんとに弱いよ。ちょっとびっくり。
・トランスミッションだって暖機は必要
MCで自社製になって信頼性が向上したと聞く6速MTですが、冷間時の感触はあまり良いものではありません。
というよりかなりシブくて、あまりマトモに入らない。
シフトチェンジの時は、そおっと次のゲートへノブを送り込んで、ギアが噛み合うのを確かめるような気持ちで優しく操作するのが良いようです。
最初は壊れてるんじゃないかい?と思いましたが、温まってくるとカチカチと気持ちよく動くのでこれが本来の特徴のようです。
スポーツカーに乗ってんだなぁ、という気分に浸れます。
・温まったらぶん回せ!
水温が定位置に落ち着いたら、あとはぶんぶん回すに限ります。
それもちっとやそっとではいけません。
レッドゾーンの9,000rpmまでどかんと回すと、そのうち踏めば踏んだだけ回ろうとする快感に浸れます。
8,500辺りでアラームが鳴りますが、その上まで何事も無く回ってしまうんですね。
きちんと回してはじめて本来のコンディションが得られる、というのはレシプロだって同じですが、ロータリーは差が激しいんです。
これに比べればE61ははるかにフレキシブルです。
扱い方次第で機嫌の良し悪しがストレートに出る、生き物みたいなエンジンです。
・空調は内気循環がデフォルト
今まで乗ってきたクルマはすべて外気導入を基本にしていました。
エイトでこれをやって、空調をオンにすると時折怪しげな臭いの空気が室内に充満する事があります。
例のアイドリング時特有の臭いで、あまり身体に良いとは思えません。
頭が痛くなったりする事はないので、まさかブローバイガスが漏れ出していたりはしないと思いますが・・・
暖機運転を終えた後なら問題ありませんが、始動直後や渋滞にはまっている時は要注意のようです。
結果として空調設定の基本は内気循環にしておくのが無難です。
・ちゃんと座ろう
エンジンをできる限り後方に、低く置いている事は、前席の足元スペースを見れば一目瞭然。
運転席ではエンジンスペースが左側に大きく張り出していて、ペダルは右にオフセットしている状態です。
シート位置をきちんと合わせて深く座って、ステアリングとシフトレバー、ペダルを適確に操作出来る状態をとって、はじめて自然なポジションが得られます。
イイカゲンに座って運転すると少し右に向かって足を投げ出すような体勢になって、そのうち腰が痛くなってきます。
その代わり、きちんと座ればヒール&トゥがとってもしやすい体勢に。
なるほどエンジンブレーキがあまり利かないので、頻繁なシフトチェンジをする事になりますが、それが一番の楽しみにもなります。
そしてちゃんと座れば、左の張り出しは良い塩梅のニーパッドに変身します。
視線はFDに比べれば100mmも高くて視界も良いので、一見ズボラな運転も可能ですが、当たり前ながらアメ車やフランス車のような姿勢のまま走ることを許してはくれません。
こういうある種の緊張感があるプロセスを経て初めて楽しめるクルマって、今の日本車にもあったんですね。
テキトウに走らせていると、カブってエンジンがかからなくなったりするんだとか。
実際納車直後にあちこちチェックしたり写真を撮ったりと、走らないままエンジンをかけたり切ったりを繰り返して、一度エンジンチェックランプを点灯させてしまった事がありました。
近くのディーラーに持ち込んでみたら、2番ローターのミスファイヤのコードを拾っていました。
渋滞にハマッてタラタラ走るなんてのは、やっぱり避けたほうが良さそうです。
よく減ると言われるエンジンオイルのレベルチェックをしたり、湿式のエアクリーナーの様子を見たりと、ボンネットを開けるもの週一ペース。
こういうところに手間をかけるのって、かなり久しぶりの体験です。
もちろん個体差もあるでしょうし、手を加えている事で極端になっている事もあるのかもしれませんが、
あちこちで集められる情報通りのクルマだなぁ、というのが率直な印象です。
今のところはそんな手間のかかり方がちょうど良くて、走らせるのが嫌になるほどではなく、むしろ走るために生まれてきたクルマに接する高揚感を盛り上げてくれています。
私の走らせ方でコンディションを維持出来るのであれば、この心得を楽しみながら過ごしていこうと思っています。
ロータリー初心者とはいえ、そろそろ基本的な扱い方は心得ておかなければいけない頃です。
設計年次はちょっと古いけど、今時の日本車なんだから、とちょっとタカをくくっていました。
普通に走らせるだけでも、それなりの儀式が必要なクルマなんですね。
今までで学んだ心得の基本をいくつか挙げてみます。
・アイドリングでのウォームアップはご法度
保管場所が機械式の立体駐車場という事で、冬場はパレットの上げ下げの間暖機をする事もあります。
時間にして1分弱程度でしょうか。
長い暖機はエコロジーにもエコノミーにも反するとして、最低この程度ならと思っていました。
ところがエイトにはこれがよろしくないようです。
冷間時にアイドリングのまま置くとすぐにエンジンがぐずりはじめて、本調子になるのに時間がかかります。
排気ポートに黒い煤がみるみる溜まってゆく光景が頭に浮かんで、精神衛生上も良くありません。
可変式のレッドゾーンが最高位置に落ち着くまでは、抑え目の回転でゆっくり走らせるべし。
これがウォームアップの一番良い方法のようです。
ロータリーはアイドリングに弱い、と聞いてはいましたが、こういう事なんですね。
ほんとに弱いよ。ちょっとびっくり。
・トランスミッションだって暖機は必要
MCで自社製になって信頼性が向上したと聞く6速MTですが、冷間時の感触はあまり良いものではありません。
というよりかなりシブくて、あまりマトモに入らない。
シフトチェンジの時は、そおっと次のゲートへノブを送り込んで、ギアが噛み合うのを確かめるような気持ちで優しく操作するのが良いようです。
最初は壊れてるんじゃないかい?と思いましたが、温まってくるとカチカチと気持ちよく動くのでこれが本来の特徴のようです。
スポーツカーに乗ってんだなぁ、という気分に浸れます。
・温まったらぶん回せ!
水温が定位置に落ち着いたら、あとはぶんぶん回すに限ります。
それもちっとやそっとではいけません。
レッドゾーンの9,000rpmまでどかんと回すと、そのうち踏めば踏んだだけ回ろうとする快感に浸れます。
8,500辺りでアラームが鳴りますが、その上まで何事も無く回ってしまうんですね。
きちんと回してはじめて本来のコンディションが得られる、というのはレシプロだって同じですが、ロータリーは差が激しいんです。
これに比べればE61ははるかにフレキシブルです。
扱い方次第で機嫌の良し悪しがストレートに出る、生き物みたいなエンジンです。
・空調は内気循環がデフォルト
今まで乗ってきたクルマはすべて外気導入を基本にしていました。
エイトでこれをやって、空調をオンにすると時折怪しげな臭いの空気が室内に充満する事があります。
例のアイドリング時特有の臭いで、あまり身体に良いとは思えません。
頭が痛くなったりする事はないので、まさかブローバイガスが漏れ出していたりはしないと思いますが・・・
暖機運転を終えた後なら問題ありませんが、始動直後や渋滞にはまっている時は要注意のようです。
結果として空調設定の基本は内気循環にしておくのが無難です。
・ちゃんと座ろう
エンジンをできる限り後方に、低く置いている事は、前席の足元スペースを見れば一目瞭然。
運転席ではエンジンスペースが左側に大きく張り出していて、ペダルは右にオフセットしている状態です。
シート位置をきちんと合わせて深く座って、ステアリングとシフトレバー、ペダルを適確に操作出来る状態をとって、はじめて自然なポジションが得られます。
イイカゲンに座って運転すると少し右に向かって足を投げ出すような体勢になって、そのうち腰が痛くなってきます。
その代わり、きちんと座ればヒール&トゥがとってもしやすい体勢に。
なるほどエンジンブレーキがあまり利かないので、頻繁なシフトチェンジをする事になりますが、それが一番の楽しみにもなります。
そしてちゃんと座れば、左の張り出しは良い塩梅のニーパッドに変身します。
視線はFDに比べれば100mmも高くて視界も良いので、一見ズボラな運転も可能ですが、当たり前ながらアメ車やフランス車のような姿勢のまま走ることを許してはくれません。
こういうある種の緊張感があるプロセスを経て初めて楽しめるクルマって、今の日本車にもあったんですね。
テキトウに走らせていると、カブってエンジンがかからなくなったりするんだとか。
実際納車直後にあちこちチェックしたり写真を撮ったりと、走らないままエンジンをかけたり切ったりを繰り返して、一度エンジンチェックランプを点灯させてしまった事がありました。
近くのディーラーに持ち込んでみたら、2番ローターのミスファイヤのコードを拾っていました。
渋滞にハマッてタラタラ走るなんてのは、やっぱり避けたほうが良さそうです。
よく減ると言われるエンジンオイルのレベルチェックをしたり、湿式のエアクリーナーの様子を見たりと、ボンネットを開けるもの週一ペース。
こういうところに手間をかけるのって、かなり久しぶりの体験です。
もちろん個体差もあるでしょうし、手を加えている事で極端になっている事もあるのかもしれませんが、
あちこちで集められる情報通りのクルマだなぁ、というのが率直な印象です。
今のところはそんな手間のかかり方がちょうど良くて、走らせるのが嫌になるほどではなく、むしろ走るために生まれてきたクルマに接する高揚感を盛り上げてくれています。
私の走らせ方でコンディションを維持出来るのであれば、この心得を楽しみながら過ごしていこうと思っています。
>Makorinさん、tochiさん、TAKさん、
nice!、ありがとうございます。
by matsu (2012-04-07 14:03)
エイトが遠くから走ってくる姿はFDに似ている所があると思いましたよ。
そういえば、FDでもアイドリングはほんと駄目でしたね~。
かぶっちゃう感じがすごく分かりましたね^^
by mitton (2012-04-07 14:16)
>mittonさん、
車高はだいぶ高いですが、筋肉質のボディーラインはFDとの
つながりを意識しているところも多いように感じます。
アイドリングの弱さは自身のクルマとして乗ると実感しますね。
ボケッとしてると正にかぶちゃう感じになるので、最初のうちはアウアウしてしまいました(笑)
by matsu (2012-04-07 17:39)
ロータリーにはお作法があるんですね。あ、出遅れましたが素敵な一台との出会い、おめでとうございます。
車体補強とブレーキの強化をメインに手を入れている感じが素敵ですよね。
記事を拝見しながらエンジン以外の部分でタイプRもそういうところ
が少しだけあったなー。って思いだしました。
でも、そういうちょっとコツの必要なところが有るって、オーナーさん
的には「スポーツカー」を持ってる喜びの一つだったりしますよね。
楽しまれている様子が伝わってきて、こちらも欲しくなってしまい
そうです。(ブレーキのリフレッシュしてタッチがちょっと良くなったので、踏みとどまってます。爆)
by ま。 (2012-04-09 19:03)
>ま。さん、
ありがとうございます。
走りに重きを置けばクルマとしてはそれなりにとんがる訳ですが、
久しぶりに経験しているだけに気分は新鮮で、
>でも、そういうちょっとコツの必要なところが有るって、オーナーさん
>的には「スポーツカー」を持ってる喜びの一つだったりしますよね。
という正におっしゃる通りの喜びを味わっています(笑)
タイプRにせよエイトにせよ、その手のクルマが減ってきている
だけに大切にしたいですね。
ブレーキリフレッシュされたんですね。
良く止まる、気持ちよく止まれると走らせる楽しみも何倍にも
なりますよね。
日本勢はこれからも面白いクルマが出てきそうですし、
踏みとどまった上で是非増車の方向でご検討を。
コペンも終了が決まりましたし、奥様専用車としていかがでしょう?(笑)
by matsu (2012-04-10 23:53)
改めまして、納車おめでとうございます。
手のかかる車であればあるほど、愛着が湧きそうですね。
by Kei (2012-04-17 10:34)
>Keiさん、
ありがとうございます。
旧車のような手のかかり方だと今の私にはしんどいですが、
この程度であればちょうど良く愛着が湧く範囲に納まって
くれて、この先も楽しめそうです。
あとはメンテナンスフィーがどの程度になるかが気になります。
ガソリン代もかなりかかりそうですし・・・(汗)
by matsu (2012-04-19 21:32)
なにこれ泣ける
逆に買おうと思ったときに怖くなりそうw
by スポーツカーの時代の再来を祈りつつ・・・。 (2012-07-23 19:02)
すみません、遅レスになってしまいました。
どうもありがとうございます。
クセはありますが、機械としての信頼性はちゃんと日本車レベルのようです。
コツをつかめば良いコンディションを維持してくれます。
是非買っちゃってくださいw
by matsu (2012-08-14 09:54)